A列車で行こう3D - 概要
基本的な部分は前作を踏襲しつつも、「セーブスロット数追加」「車両パターンの追加」「子会社の追加」「複線の隣町連絡線の追加」「鉄道や高架道路分岐点の追加」などの改良がおこなわれています。
3Dビュー機能も進化し、ゲームハードNintendo3DSの立体視機能を生かした裸眼3Dでの閲覧が可能になっています。 (なお他のゲームハードでも一部3D立体視に対応していますが、専用のディスプレー装置が必要です)
機能改良だけでなく、新規に近い要素も増えています。
旧作の一部で採用されていた「モブ」システムですが、新たに「モブ住人」を加え、どの場所にどれくらいの乗客需要が発生しているかを視覚的に確認できるようになりました。
ただこの機能を使用すると本体処理能力がやや落ちるほか、同時に発生する「モブ車両」が道路交通の妨げになるため、選択式のオプションとなっています。
また作品テーマに「時代」を加えており、特定の年月日になると現実世界で起きたイベントごとがアナウンスされるほか、株価や資材の需給に関する相場が現実世界に近い上下変動をします。
これを利用した、シナリオの(ゲーム内)プレイ年度によって車両や子会社の種類が変わる、既存の子会社が経年劣化して資産価値が落ちるなどの現実の会社が持つ悩みを少しだけ再現したような要素もあります。
この「時代」はシナリオのアクセントにもなっていて、「バブル以前の時代は株や土地などで儲けやすい」「失われたXX年時代は景気も会社運営も難しい」など、シナリオ条件だけでは再現しづらい要素を追加することもできます。
ほかにもクリアデータが「ライバル会社」として保存でき、それをエクスポートしてデータ配布することで開発した街を色々な人と共有できる、といったちょっとした要素もあります。
また、ファン待望だった「マップコンストラクション」の機能も追加されました。
エディット関連の機能が充実しただけでなく途中データをセーブすることも可能になったため、本格的なマップデータを作ることも可能です。
さらに、少し制限はあるもののマップ中に発生するイベントなども設定できるため、完成したシナリオマップとして遊ぶことができます。
この自作マップは配布も可能なのですが、その前提となるエクスポート機能を使うにはマップのクリアチェックが必要で、最高難易度「いばらの道」でクリアできること、というのが条件とされています。
そのため奇抜なシナリオを作成しても配布にこぎつけるのは非常に難しいのですが、シナリオコンテスト入賞作に「ネタ系に見える正統派シナリオ」があるなど、工夫次第でいろいろできるようです。
この作品はnew Nintendo 3DSの機能に対応した「A列車で行こう3D neo」というバージョンがリリースされています。
基本的には初期バージョンに「追加配信シナリオのダウンロードコンテンツ」と「機能拡張のアップデート」を組み込んだものと同じですが、ダウンロードコンテンツの分お得な価格になっています。
機能拡張と言っても、本体に新規追加されたスティックに視点移動機能を割り振るなど、かなり微細な変更となっています。
また、コンシューマからPCへの逆上陸作品として「みんなのA列車で行こうPC」というソフトもリリースされました。
一部のインターフェイスが異なる以外はほぼ同じ内容ですが、新規シナリオの追加と、自作マップの配信条件の緩和(クリアチェック不要化)が行われています。
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