新・世界樹の迷宮 (シリーズ) - 概要

従来のナンバリング作品に主人公とその仲間たちのストーリーを追加し、リメイクした作品。 それが「新」のつく世界樹の迷宮シリーズになります。
高難易度でユーザーを選ぶような従来作とは少しベクトルを変え、「ピンチで逆転して勝つ」というヒロイックな展開に持ち込みやすい作品となっています。 このあたり、「やるかやられるか」を地で行くこの作品のファン層では好き嫌いが分かれるところと思いますが、リメイク作にありがちな「ただ難易度を下げた・要素を追加しただけの駄作」にしなかったところは流石というところです。

ストーリーモードのパーティーは固定で、専用クラスの主人公、特別クラスのヒロイン、そして元の作品に登場するクラスの仲間3人、の構成です。
主人公のクラスはストーリーのイメージに合わせたもので非常にクセの強い尖った性能です。 いずれも「仲間のピンチを救いながら常に最前面で戦う戦士職」というイメージが強く、ストーリーパーティー以外の組み合わせが考えにくいものとなっています。
ヒロインのクラスは「別の場所から来た」という設定に沿った、本来であればひとつ次の作品で登場するものです。 性能自体は登場している作品の性能を調整したものとなっており使い方の大枠は変わりません。
こう聞くとバランスが心配になりますが、実際にプレイしてみると個性がかみ合った高いバランスのパーティーになっていることがわかります。

ダンジョン攻略の面では、最低難易度「ピクニック」と、フロア踏破ボーナス機能「フロアジャンプ」が追加されているのが特徴です。 これは「ストーリーだけを追いながらサクサククリアしたい」「世界樹シリーズ未経験だけどやってみたい」という層に最適な変更点です。
ピクニックはバトルでやられにくくなる補正が入るモードで、緩慢なプレイをしても全滅しにくく、万が一全滅しても何度もリプレイできます。 フロアジャンプは街から踏破済みのフロアの階段に直接ジャンプできるもので、本来なら回り道を繰り返さないと行けない場所にも簡単に移動できます。
この2つを組み合わせることでクリアまでのプレイ時間を大きく削減できるため、ライト層でも非常にとっつきやすい作品と言えます。

ほかの大きな変更点としては「ギルド拠点」の存在があります。 ここはギルド関連設定ができますが、そのほかにもサブクラスシステムの代替機能といえる「グリモア」の設定や期限付きバフの獲得などいろいろな機能があります。
「グリモア」はバトル報酬やギルドカード交換などで入手できるスキルアイテムで、これを装備することで別クラスやモンスターのスキルを使用できます。 期限付きバフは獲得経験値増加やアイテム獲得率アップなどの探索支援に役立つ特殊スキルを条件付きで付与できるもので、プレイを進めることで種類が増えていきます。

なお、従来作品に追加要素を加えただけの「クラシックモード」もあります。 この作品には「ストーリー要素は邪魔」「自分の思う自由なパーティーでプレイしたい」という層も多いため、従来作に近しいプレイモードも収録しているのは非常にフレンドリーなのではないでしょうか。

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