サイトのモバイル最適化という難題

ほんの一昔前まで、ウェブサイトはみんなが好きなよう思い通りに作ればいい、なんて時代がありました。
インターネット黎明期はそれこそ、ハデな電飾広告みたいに移動するカラフルな文字列とか、ムダなフラッシュやフェードといった演出、大音量で鳴り響くBGMなどなど。。。 「SEO」とか「モバイルフレンドリー」なんていう言葉はなく、ただ好きなように作った面白いページが高評価を受けていました。
Webデザインをする人も、いかに多くの人の目を引きつける「呼び込み広告」のようなものを作るか競いあう、みたいなところも見えました。

そういったのが何か嫌で、逆にHTML4 Strict DTDに準じた「ストイックなページ」を目指して旧本家のホームページを作ったのが7年か8年か前の話。
でもネット界隈はまだまだPCが中心で、モバイル端末に合わせるといってもせいぜい横幅が広いタブレット端末まで。特別な用途がない限り、世間的にも「わざわざモバイル向けページなんて作ってられない」という意識がまだまだ強い頃でした。
あまりにもシンプルすぎるし、宣伝も特にしていなかったので、まったくもって人気(ひとけ)がなかったサイト。こっそり仕込んだアクセスカウンターを見ても、大半は別の端末からアクセスした自分の記録だけ、みたいな日々が続いていました。
それでもタブレットあたりで閲覧しても大丈夫なように、メイン記事の幅はパーセント指定で、文字サイズも相対指定で、などなどだれが見ても良いようにユニバーサルっぽいデザインを模索して。プロバイダーの撤退でホームページをたたむことになるまで細々と続け、ここに移ってもシンプル表示のページで細々と続けてきました。
しかし、そうこうしているうちに時代は想像したよりもはるか先に進んでしまいました。

エンターテイメントの一時代を担ったFlashなどのPCオンリーの技術が消え、UnityやJavaなどマルチインターフェイスの技術がとってかわりました。 HTMLのスタイルも、大画面で表示することを前提とした凝ったレイアウトよりも、スマートフォンなどのモバイル端末でも十分に閲覧できるユーザーフレンドリーなデザインが重宝されるように。 こうした変化が本来のHTMLにはなかった新たな基準を生み、自己満足だけのサイトでは高評価を得られないようになりました。

さいわいBloggerはモバイルフレンドリーに対応していて、Blogデザインもシンプルなものにしていたため、放置状態でもフレンドリーではないと怒られることはありませんでした。そうは言っても、このBlogの内容がモバイル基準で評価されるようになれば、将来的にどうなるかはわかりません。
ずっとモバイル向けと言われるように、と思って作業をしていますが、自身の技術は比較的PCに特化されたものなのでモバイルシフトした今の環境にはまだまだなじみきれていません。あの時感じたものは間違ってなかったんだな、なんて思いつつ、自分の想像を追い越していった時代のシッポを追いかける毎日です(苦笑

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