スーパーファイヤープロレスリングX - 概要

スーパーファイヤープロレスリングシリーズの5作目、シリーズ通算では10作目の作品です。 スーパーファミコンでのリリースはこの作品をもって最後となりました。
レスラーがやや大きくなり、ボディや脚部のパーツに色々なバリエーションが増えるなど、現実のレスラーに一歩近づいた見た目となりました。 使用できるレスラーもかなり増え、アーケード版ブレイジングトルネードのキャラもゲスト参戦しています。
この作品はいろいろバグも多かったことでも有名で、当時としては珍しくバグフィックス兼エディット登録数強化版の「プレミアム」というバージョンが後にリリースされました。 中古市場では初期版がだぶついているのに対しプレミアム版の数は非常に少ないため、ロット数が少ないうえに手放す人も少なかった、ということが予想されます。


試合システムで非常に独特なものに、「反撃カテゴリ技の個別設定」があります。 それらはこの作品と直系の続編であるワンダースワン版にしかないという「消えた仕様」です。
近作ではスタイルごとに固定となっている「対角線串刺し技のカウンター」「手四つで勝った後の技」が、この作品では技設定で変更できるようになっています。 これにより「スタイルはプロレスだけど反撃技は立ち格闘選手系」といった意外性のある選手を作ることができました。
このほかにも、ルチャドーラ(メキシコプロレスの選手)がロープに振られた時によくやるムーブ「ロープに走って場内」もこの作品限定の技です。 ロープに走らされてからロープに飛びつき、足場にして場内の相手に飛び技を見舞う、という技で、決まった時の派手さはピカ一だけど相手が受けてくれないと決まらない「魅せ技」のため、ロジックで再現しにくいこの技はあっさり仕様削除となってしまいました。
また格闘選手向けにプロレスムーブで必須の「ハンマースルー」をタックルに変更できる設定などもありました。
なおエディット機能の骨格はここでおおむね完成となっており、ショートネームとフルネームを別々に設定できるといった一部のシステムを除いてほぼ近作に引き継がれています。

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