現実が空想を超えていく恐怖
6年以上前、投稿しようと考えながらも、過激に感じて下書きから消した創作物語。
しかし現実は、創作をあっさりと飛び越え、より過激な方向に進んでしまいました。
人を人とも思わない悪辣な言動が乱れ飛ぶ環境は、創作の中だけだった「世紀末」そのものに突入したとも言えそうです。
かつてうっすらと抱いた、世界的な枠組みから排除される「村八分」にこの国が追い込まれるのも、もはや秒読み段階なのかもしれません。
尤も、その状況にまで貶めたのは集団的思考欠陥を持つ我々なので、「座して震えて沙汰を待て」というよりほかにないのですが。
この国は今、自身の財産・利益と悦楽にしか関心を示さなかったが故に、多数の市民を巻き添えにする過ちを犯して事実上滅びた国家時代に引き戻されています。
違うのは、主な蹂躙・排除対象が同じ国家組織に属する人々である事と、使用している主武器が凶悪な人格尊厳殺傷兵器の側面を持つ「メディア」だという事でしょう。
現実よりも何足も飛ばして先に進めた物語の世界は、無軌道・無分別に武器を振りかざした結果として不幸な末路をたどりましたが、今度こそ現実が物語に追いついてこない事を願うばかりです。
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